繁中日語

日常開示

2020年07月17日金曜日第4 回の開示 合計2473回の開示

衆生はブラックボックスの中でどのように老いていくのでしょうか

ブラックボックスは色身の漸次的成熟に伴い不断に成熟してゆくものであり、外五根は年齢の増加に従い不断に成熟し、やがて老化・硬化・退化する。ブラックボックス内の五勝義根もまた年齢の増加に伴い次第に衰微退化し、四大種は絶え間なく更新される。五勝義根の機能作用は最初の柔弱さから強大へ、さらに硬化退化へと推移する。その中で五根の伝導神経は次第に鈍麻し、伝達する四大微粒子は漸減し歪曲変形するため、六識が内六塵を弁別する速度は緩慢となり、了別は次第に曖昧模糊となり、反応は鈍重となる。

六識が了別する自己身根の状況は、本来の色身の状態ではなく、原初の色身が勝義根ブラックボックス内に形成した映像に過ぎない。これは種々の電子・原子・中性子等の微粒子の集合体であり、虚妄の仮体であって、本来の真実なる立体物ではない。よって色身に執着する必要は全くなく、これらは単なる生体電気信号の集合に過ぎず、身体も身根五浮塵根も存在しない。もし真実の色身が存在するならば、穿山入水等の種々の神通力が存在すべきではない。

——生如法師の開示

修行とは心を改めることです

黒匣子の中の病