母は家で針仕事をしておりますと、外で子供に事故が発生します。その時、針が突然母の手に刺さり、手から血が出ました。母は直ちに子供の事故を感じ取りました。あるいは母に事故が起きた時、子供が突然感応を受け、母の事故を知るのです。
この原理は、二人が血縁関係にあるだけでなく、深い縁があるからです。この関係は実際には二人の意根の間の繋がりであり、縁もまた二人の意根の間の関係です。無量劫の経験を経た意根は極めて明晰ですから、互いに注視し合い、一方に事あれば直ちに相手が感知するのです。何故そうなるのか。意根は自身の如来蔵に随って全てを知っており、特に注視する人事物は当然継続的に注視しています。相手に特殊な事態が発生すると、如来蔵は意根の心の動きに基づき、その情報を発信し、意根はそれを知るのです。その後、自らの意識に知らせて処理させます。意識に知らせない場合、意根自体では処理できません。
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