衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年05月13日    日曜日     第2開示 合計480開示

六識論の成立と流行の原因

世間に広く存在する見解は六識論であり、一部の人々は唯意識論を主張します。ごく少数ではありますが、唯第七識論を唱える者や唯第八識論を提唱する者もおります。智慧の段階が異なれば、その見解も論調も変化するもので、最も究極的な見解と論調は唯第八識論にあり、いわゆる一真の法界こそがそれに当たります。

一切の法が作用する上で、必ず第八識と第七識が存在するからです。この二つの識の働きを離れれば、一切の法は成立し得ません。意識の作用は第七識によって引き起こされ、第八識によって維持されますが、その存在は不定で、時には現れ時には消え、全く自律的に制御することはできません。背後に第七識と第八識という二つの識の黙々とした支えがなければ、意識は立ち上がることも存続することも叶いません。故に意識が作用する背景には、常に第七識と第八識の絶え間ない働きが同時に存在し、一瞬たりとも停止することは許されないのです。従って一切の法の最も深遠な作用は依然として第七識と第八識に帰するものの、その働きは極めて微細深妙であるため、禅定の智慧が不足している者には観行によって捉えることができません。このような理由から、唯意識論や六識論が生まれ広まるに至ったのです。

——生如法師の開示
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欲如意足は、いずれの心に具わるか