衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2021年05月19日    水曜日     第1 回の開示 合計3402回の開示

生命と自然現象の縁起の理

多くの人々が生命と大自然の不思議さや奥深さに感嘆し、各分野の科学者が生涯をかけて生命と自然の奥義を探究し、世の一切の法の背後にある運行メカニズムを解明しようと努めています。私たちの無明が深く、智慧が限られており、視野が狭く、知識の幅も狭く、観察力が弱いため、背後にある運行メカニズムを明瞭に観察できず、多くの自然現象に対する認識が不十分で、その本質的な相状と内在的なメカニズムを理解していないからこそ、生命活動は神秘的に感じられるのです。もし身体の全ての活動メカニズムと大自然の生住異滅の現象をはっきりと見通すことができれば、これらは私たちにとって何ら神秘的なものではなくなり、色身の生命活動は本来このようなものであり、宇宙器世間は法爾如是のものであって、何ら不思議な点はないと悟るでしょう。

宇宙器世間の一切の自然活動――風が吹き、草が揺れ、稲妻が走り、雷鳴が轟き、暴雨が降り、清風が穏やかに吹き、春が来て秋が去り、四季が巡る――これらの運行メカニズムは自然に存在するのでしょうか、それとも因縁の集積によって形成されるのでしょうか。表面的には全て因縁によって成り立っており、共業衆生の業縁を含む共同の業力によって感得されたものです。業の異なる衆生が生存する環境は別の状態を呈し、生老病死の現象もなく四季の移り変わりもなく、生存環境は常に快適で円満です。これは衆生の清浄な業によって感得されるものです。娑婆世界には生老病死や生住異滅という無数の変異現象が存在しますが、これは衆生の善悪混在の雑染業によって感得されるものです。

ではこれらの生命と自然現象はどのように発生し、背後にある運行メカニズムは何でしょうか。もしこれらの現象が全て因縁所生の法であると言うなら、それは表面的な答えに過ぎません。実際には全て如来蔵が背後でこれら一切の法を導いており、如来蔵は衆生が造った共業と別業に基づいて業縁を現出し、さらに業縁に従って一切の法を生じさせるのです。如来蔵がこれら一切の法を造り出すことができるのは、七大種子を具えているからです。七大種子の異なる組み合わせ形式が色彩豊かな世界を構成しており、その中で色法は五大種子によって構成され、心法は識種子と見種子によって構成されます。色法と心法が和合することで非色非心法が顕現し、こうして世の一切の法が完備され、衆生世界が建立されるのです。業種と業縁が異なれば、如来蔵が分配する種子も異なり、生じる法にも差異が生じます。差異があるからこそ法の功用が完全に整い、世界は多様化することができるのです。

一切の法の差異は業種子によってもたらされます。業種が異なれば果報も異なり、現象も異なります。しかしこれらは全て想像上の差異であり、実質は同じもので、全て如来蔵の功用なのです。如来蔵は自らが本来具える種子を操り、それらを聚散離合させて世界の生住異滅という多様な現象を変化させます。業種と業縁が変化すれば、現象界もそれに従って変化します。よって生命と自然現象の背後にある運行メカニズムとは、如来蔵が一切の法を生成する法則なのです。如来蔵の種子の機能作用を掌握すれば、徐々にこれらの現象の秘密が解き明かされ、自然界の不思議さを感じることはなくなるでしょう。

——生如法師の開示
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