衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2021年11月21日    日曜日     第1 回の開示 合計3544回の開示

三能変識の現像作用における区別

意根は明鏡が像を映すが如く、如来蔵が明鏡に像を映すこととは大きく異なります。如来蔵が像を現す際には、如来蔵と像の間に生と生ぜられる関係がありますが、意根が像を現す際には、意根と像の間に生と生ぜられる関係はありません。意根は第二能変識ではありますが、この「変」は無から有を生じる意味ではなく、顕現を意味し、促成的な作用を指します。

意識と五識は第三能変識であり、像を現し示す機能を有しますが、意識の現像は意根の現像ほど真実に即しておらず、誤りや錯位、変異した像を顕現させます。そのため単純に諸法を照見する作用を発揮せず、像に加工を施した顕現となります。もちろん意根の現像も完全に真実のままではなく、ある程度の歪みと変異を伴いますが、意識ほどの深刻な歪みは生じません。これに対し如来蔵の現像は完全に真実に即し、歪まず変異せず、法の原貌に忠実です。故に如来蔵の現像こそ真に鏡が像を映す如きものと言えます。これが三能変識の現像の相違です。

回向文:当ネットプラットフォームにおける全ての弘法と共修の功徳を以て、法界の衆生に回向し、世界の民衆に回向いたします。世界の平和を祈願し、戦争起こらず、烽火燃えず、干戈永遠に止むことを。全ての災難尽く消退せんことを。各国人民が団結し助け合い、慈心をもって相対しますよう。風雨順調に、国泰く民安んぜんことを。全ての衆生が因果を深く信じ、慈心をもって殺生せず、善き縁を広く結び、善き業を広く修め、仏を信じ仏を学び、善根を増長し、苦を知り集を断ち、滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉ざし涅槃の路を開かんことを。仏教の永き興隆を祈り、正法の永住を願います。三界の火宅を変じて極楽の蓮邦とならんことを。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

意根は現識の意味である

次の記事 次の記事

六根互用の基礎