原文 :いかにしてまた法性の行によって、無常性を観ずるや。すなわちすべての変異無常・滅壊無常・別離無常が、現在世においてまだ和合せず、未来世において当に有るべき法性を、如実に通達することを謂う。かくの如き諸行が、未来世において当に有るべき法性、このような等類を、通達法性無常と名づく。
いかにしてまた和合の行によって、無常性を観ずるや。すなわちこのような変異無常・滅壊無常・別離無常が、現在世において和合現前することを、如実に通達することを謂う。かくの如き諸行が、現在世において現前に和合する、このような等類を、通達和合無常と名づく。彼はかくの如き内外の諸行における五種の無常性を、五種の行によって、その応くべき所に従い作意して修習し、多く修習するが故に決定を得る。
釈:いかにしてまた法性の行によって無常性を観察するか。すべての変異無常・滅壊無常・別離無常が現在世においてまだ和合せず、未来世において現れるべき法性を、如実に通達し得ることをいう。これらの諸行が未来世において現れるべき法性、このような類いを、通達法性無常と称する。
いかにしてまた和合の行によって無常性を観察するか。このような変異無常・滅壊無常・別離無常が現在世において和合現前することを如実に通達する。かくの如き諸行が現在世に現前に和合する、このような類いを、通達和合無常と称する。このように内外の諸行における五種の無常性を、五種の行によって、その応くべき所に作意して修習し、多く修習するが故に、無常性について心に決定を得る。
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