この数日、朝晩の勤行におきまして、六妙門・一処専念・呼吸観察など様々な座禅法を試してみましたところ、師匠の教えられた坐禅礼仏・座禅念仏と深呼吸が最も実践しやすく、速やかに習得できる上に効果も優れていると感じました。特に静坐礼仏は、下肢の血脈を通じさせるだけでなく、背中の督脈を伸ばすことができ、任督二脈を開通させるのに大変有益です。また禅定に入る速度が速く、その定境を保ちつつ法義を思惟するのも極めて効果的でございます。
その他の座禅法では、鼻端に意識を集中させ出入息を観じる方法が適しております。門番のように呼吸に影響されず、容易に禅定を得られます。また民国期の蒋喬氏が編纂した『因是子静坐法』にありますように、丹田(気海)に意識を置き、無思無慮の状態を保つ方法も入定しやすいものです。この二つの方法は、玄牝を守るものと気海を守るものとに分かれ、いずれも修定の要諦を捉えたものでございます。
師匠はかつて「己に適した方法こそ最良の方法である」と教示されました。禅定を修めるには自らに相応しく効果的な方法を模索しなければ速やかに成就できません。その後、法義を意根に懸けておき、牛が反芻するように意根で徐々に法義を消化し、自性に帰入させる必要がございます。
修行の要諦は見解(見地)にあり、見解が進路を決定します。見解が明晰であればあるほど、行動は力強くなり、効果も増すものでございます。
1
+1