色塵と法塵は共に色法を構成し、二者は如来蔵が同時に出生し顕現したもので、分離することはできません。もし二者が共在せず分離するならば、三千大千世界は全て色彩のみとなり、形質も内容もなく、一切の物質色法に区別が生じず、三千大千世界も存在せず、色法の存在もなく、眼識も出生できません。
世間の外界が顕色の色彩のみを有し、法塵が勝義根において色塵と勝義根の四大に基づき別途に創造されるならば、外界も外界と呼ぶに値せず、物質色法に境界はなくなります。よって法塵と色塵は同時に出生し同時に生滅変異するもので、如来蔵が四大種子をもって同時に創造したものであると説かれます。
同様に、法塵と声塵、法塵と香塵、法塵と味塵、法塵と触塵も全て同時に出生し、同時に生滅変異するもので、分離することはできません。
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