衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2019年11月06日    水曜日     第2 回の開示 合計2014回の開示

証は必ずや多くの要因が促した産物である

意根の慧が浅いのは、意根が縁する法が広範すぎるため、専心して細やかに了別し思量することができず、さらに自身の煩悩習気が重く、至る所に攀縁して集中できないためです。しかし禅定の状態においては、意根は最大限に集中を保つことができ、それにより思量の慧力を増すことが可能となります。意識も現量観察を容易にし、意根が意識の現量観察結論を認める確率も高まり、実証結果の出現が促されます。

以上の通り、実証は必ず多くの要因が促す産物であり、禅定の条件、意識の現量観察、意根の集中持続、意根の有力な思量が揃って初めて、意根が最終的に確認できます。これらの要因の中でも禅定は前提条件となります。禅定がなければ、意識は現量観察しがたく、意根は集中し難く、意根も意識の観察を容易には認めません。故に実証の過程において、禅定は極めて重要な役割を果たします。禅定の前提条件は戒律を守ることで心が乱れず、戒を厳守する前提条件は福徳を備えることです。菩薩の六波羅蜜は何れも欠かせません。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

菩薩は十種の無尽願を発すべきです

次の記事 次の記事

阿羅漢も辟支仏も現量証によるものであり、推論によるものではありません

ページのトップへ戻る