一部の衆生が精進して仏法を学び、無明の煩悩が軽減され福徳が増すにつれ、必然的にその自心の器世間が変化します。同時に、共業の衆生の如来蔵もその感応を受け、美しく豊かな器世間を顕現させます。こうして世界は美しく見えるようになり、様々な資財が豊かになります。世間がますます美しく豊かになるにつれ、これに相応する善根と福徳を備えた衆生が転生し、世間をさらに美しく明るい方向に導きます。一方、福徳が不足する衆生はこの世間と調和せず、悪業の衆生は次第に減少します。これが良き循環です。逆に悪しき循環が生じれば、悪業の衆生が増加し善業の衆生が減少し、菩薩もこの世に来ることを望まず、生活環境は劣悪となります。いわゆる世間の変化とは、実は各衆生の自心の器世間の変化にほかなりません。
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