衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年02月21日    金曜日     第1 回の開示 合計2149回の開示

『楞厳経』第二巻 五蘊虚妄

仏は阿難に仰せになった。「汝はなお未だ悟らず。一切の浮塵、諸の幻化の相は、当処に出生し、随処に滅尽す。幻妄を相と称すれども、その性は真実にして妙覚明体なり」

この「処」とは一切の妄法の出生処たる如来蔵を指す。別処にあらず、また別処無し。如来蔵の外に法無し。されば如来蔵は業種に依って縁に従い、七大の種子を輸出し、五陰世間を出生す。縁尽きて妄法滅ぶとも、なお如来蔵の中に滅し、別処にあらず、別処無し。これ諸法の生じて生ぜず、滅して滅せざるが如し。七大の種子を輸出すれども、実は輸出無し。如来蔵の外に出ずること無し。いずくにか輸出せん。特に第七識の識種子を輸出するは、いずくに向かって輸出するか。第七識の推動無くんば五陰世間無し。第七識は妄法の中にて第一の存在なり。これを除きて他に何らの妄法も無し。第七識の存在する所、滅する時いずくに向かって滅するか。皆如来蔵の中にあり、如来蔵の処に在り。他の幻法妄法もまた皆しかり。

この事を思うに実に甚だ面白く、更に意義深し。世間本来法無く、また世間無し。何ものも無し。若し法を見れば即ち如来蔵を見、若し見有れば即ち如来蔵の見なり。何か有るものぞ。如来蔵を除いて。真実に一切の法は皆了々として得る所無く、不可得なり。絶対に不可得なり。

——生如法師の開示
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