繁中日語

日常開示

2020年03月13日金曜日第4 回の開示 合計2207回の開示

我見を断じ尽くした境地

もし如来蔵を真実の我と見做すならば、我見は断じ尽くされておらず、これも依然として一種の我見であります。法界の中には本来七識の我は存在せず、我が無い以上、どうして如来蔵が真我であり得ましょうか。根本的な七識の自体性が無ければ、いかなる我性も存在しません。もし「如来蔵は真我である」という知見を確立するならば、同時に七識の我を確立することになり、七識の我が存在するからこそ如来蔵を真実の我と見做すのであり、七識が無ければいかなる法をも我と見做すことはありません。

したがって、法を見ることは即ち妄見であり、妄見が無くなった時、必ず仏と成ります。

禅宗第三関に修到した際、もし心に如来蔵の我を執着するならば、禅宗第三関を通過できず、有余涅槃を証得できず、生死を脱することはできません。

観世音菩薩の耳根円通法門は、修めの極みに至れば、捨て得るものは全て捨て、空じ得るものは全て空じ、捨てることさえ捨て、空もまた空じます。能捨と所捨、能空と所空、そして空空までも全て空じ去り、もはや空ずべきものは無くなります。ただ独り如来蔵が残り、捨てることもできず、空じることもできず、捨てる者もなく、空じる者も無くなった時、即ち到着の境地に至り、三十二応身を成就して、大慈大悲観世音菩薩と称されるのです。

——生如法師の開示

智者は速やかに身見を断ずべきです

『楞厳経』第三巻舌入本如来蔵妙真如性