自分が怒りを感じた時、心の中で絶えず感情をコントロールしようとします。一時間も意識で制御しようと試みても、意根は依然として制御できません。これにより、意根が確かに調節しにくいものであることがわかります。多くの場合、怒りが生じた後も、自分はなぜ怒りを感じたのか理解できず、怒った後もその理由が分からないことがあります。それは意識自体が怒っているのではなく、意識の怒りには原因や理由を見つけることができるからです。意根の怒りについては、意識は理解できず、意識は怒りに原因がないと思い込み、理由もなく無根拠だと考えてしまいます。実際には、意根が怒る原因を意識は知ることができず、意根の心理をありのままに把握できません。意根に対して無知であり、意根のあらゆる情緒を意識は訳もわからず、道理に合わないものだと考えています。意識が大いなる智慧を生み出し、意根の特性を理解した後に初めて、意根の心理状態を掌握し、意根の煩悩を調伏することができるようになるのです。
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