衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年04月22日    水曜日     第4 回の開示 合計2290回の開示

磁場効果とは何ですか?

磁気とは、大衆を引きつけて一ヶ所に集める強力な力です。場とは場所、道場、拠り所を指します。磁場には物質的磁場と非物質的磁場があり、物質的磁場は四大種によって形成される引力と求心力であり、非物質的磁場は識・心所法によって形成される引力と求心力です。

もちろん磁場には排斥力も存在し、負のエネルギーを帯びることがあります。負のエネルギーとは邪気であり、磁場効果が負の場合、あなたの正気を吸い取り、正しい気力を失わせます。負のエネルギーを発する人々から距離を置き、常に楽観的で前向きでいることが大切です。負の弱い磁場を持つ人は非常に多く、全てに対処するのは困難です。ただし、ある人が負のエネルギーや弱い磁場を持つかどうかは相対的であり、ある人にとっては負のエネルギーでも、別の人には正のエネルギーとなり得ます。これは縁の違いや勢いの違いによる現象です。善縁であれば磁場は引力を発し、悪縁であれば排斥力が生じます。物質的磁場には重力波がありますが、非物質的磁場は何によって吸引と排斥を行うのでしょうか。

もし外道があなたの説法を目の前で聞いていたら、強い圧力を即座に感じるでしょう。道が異なれば磁場も異なり、その磁場干渉は非常に大きく、邪見が強ければ強いほど阻害力も増大します。本来説く予定だった殊勝な仏法も、外道を前にするとぎこちなく滑らかに話せなくなります。人々の差異が大きすぎると共存できず、不快感を生じ、双方に圧力がかかり、深刻な場合は紛争や矛盾が発生します。婚姻家庭も同様で、身分や境遇が釣り合ってこそ円満に過ごせます。団体も同類が集い、志を同じくし、水準が概ね一致してこそ調和が保たれ、さもなければ軋轢が生じ、各々に心理的負担が生まれます。低次元の者は高次元の者の磁場を乱し、その水準を引き下げ、同時に低次元の者は高次元の者に追従できず怨嗟の念を抱きます。相互関係を調整できず、磁場の均衡を達成できないのです。

仏陀もかつて全ての弟子から離れ、森の中で独り座禅され、侍者の阿難さえも側に置かれませんでした。仏陀は常に自らより弱い衆生の磁場衝撃を受け続け、心力と体力に影響を受けたのです。仏陀は永遠に衆生の求めに応じて与え続け、ただ出し続けるのみで、その心力の強さは計り知れません。諸仏がなぜ孤独かといえば、磁場が相応する存在がおらず、仏陀は常に施与者であり、他者は全て受施者であるため、差異があり同等でないからです。菩薩がこの世に来ても孤独なのは、同等者が存在せず、常に外に向かって救済を施すため、磁場は外に放出されるばかりで入って来ず、時が経つと自身の磁場エネルギーが消耗し、エネルギー不足に陥り、体力と心力が弱まるからです。これが衆生の業を背負う原理です。

諸仏は既に一切法を円成され、大雄大力を具えていながら、なぜ衆生の影響を受けるのでしょうか。それは肉体を有するが故にエネルギーを消耗し、補充を必要とするためです。仏陀が人里離れて座禅されるのはエネルギーを補充するためです。肉体がなければ影響を受けません。仏教史上の全ての修行者たちは孤独な一人修行を貫き、同伴者があれば成就できませんでした。同じ道を歩む者を見出せず、互いに同伴すれば磁場が弱体化し、修行成就が困難となるからです。

——生如法師の開示
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