衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年04月22日    水曜日     第3 回の開示 合計2289回の開示

三宝に帰依する究極の意義とは何でしょうか?

お釈迦様の本生譚を記した経典には、複数の経典にお釈迦様が幾多の生にわたって修行を積まれた足跡が記され、それぞれの転生における家系や家族関係、修行の道を共にした同修の道友や弟子たちが紹介されています。特に印象深いのは、多くの経典でお釈迦様が阿弥陀仏をはじめ諸仏と多生にわたって兄弟関係にあったこと、あるいは同じ仏国土で修行を共にし、互いに助け合い支え合われたことが説かれている点です。また、現世の十大弟子たちとは多くの転生で師弟関係を結び、名前が類似または同一であったこと、現世の妻との前世における因縁、母との過去世・未来世にわたる縁についても明らかにされています。

これらの物語が示すものは何でしょうか。それは諸仏相互の縁、仏と弟子の縁、仏と家族眷属の縁です。人々が善き縁を結べば、結束力が生まれ、人々を一つに結びつけます。強大な縁によって形成された強固な集団に帰依し、その集団と永劫を共にすることで、生死に際して拠り所を得、心に確固たる主軸を持つことができるのです。

三宝はまさに命綱です。衆生はこの命綱をしっかりと掴むことでのみ自らの命を救えます。三宝以外に衆生が頼るべきものはなく、生死の道中で天を呼んでも地を呼んでも応えなく、ただ独り業苦を引き受けるほかありません。諸仏菩薩と縁を結び、永劫にわたって仏の集団から離れないことこそが肝要です。

法華経において仏が弟子たちに授記を与えられたように、共に修行して縁を結んだ弟子たちは、歩む道筋がほぼ同じで修行の境地も近似しており、成仏の時も相前後して次第に仏となるのです。縁の重要性はここにあり、智者は必ず三宝の縁を掴み、優れた集団の縁を捉えて、この縁によって永劫の依り所を確立し、自らを段階的に高めていくべきです。

集団は極めて重要であり、集団そのものが縁です。縁がなければ何も語るべきものはなく、無関係なものに何の意味がありましょうか。今般の疫病で亡くなられた二十万人近くの方々のように、三宝との縁なき者は孤独に逝き、再び孤独に生を受け、寄る辺なく頼るものもなく、目的もなく彷徨い、六道を漂泊して解脱の期を知らないのです。これはまことに痛ましいことではなかろうか。故に三宝に帰依することは最も重要であり、三宝は衆生の生命の依り所であるばかりか、解脱への舟でもあります。三宝という大樹の下にこそ安らかな涅槃の境地が得られるのです。

——生如法師の開示
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