繁中日語

日常開示

2020年04月23日木曜日第1 回の開示 合計2292回の開示

意識の観行について

意識の縁とする法には、独影境の法塵と五塵と同時に現れる法塵が含まれます。独頭意識の回想・妄想・幻想などが縁とするものは全て独影境であり、独影境は虚妄の影であると観察判断しやすいものです。しかし目が色を見る時、意識が法塵を観察すると、影であることを認識しにくくなります。

意識は全てが虚妄で実体がないように見えますが、なぜ境界に遭遇すると依然として境界に従い、境界に転じられるのでしょうか。それは意識が観行を始めた当初、観行の深さと広さが不十分で、範囲が比較的狭く、各法が連貫できないため、効果的に意根を薫染し牽引することができないからです。意識の観行はまだ意根の認可を得ておらず、意根の心深くまで入っていないため、意根の理念が変わっていません。そのため境界に遭遇して選択を迫られる時、意根は依然として境界を真実と受け止め、意識に境界を真実として扱わせるように主導するのです。

——生如法師の開示

悟りの速さは人の智慧の根機による

摩訶般若波羅蜜経摘句解説