一つの母より七人の子が生まれ、七人の子はそれぞれ異なり。長男は母の威光により、主となり権力を握り。
次男は策略に長け、総管の地位に就く。残る五人の兄弟は、働きて金を稼ぐ。
母上は大切に育て、主たる者は号令を発し。執事は帳簿を付け、五男は奔走に苦労す。
母は慈悲深く子は甘やかされ、長男は常に威張り。次男は風見鶏の如く、五男は乱暴を働く。
悪業の報い来たれば、家族皆が苦しみに陥る。執事は生計のため、母上の賢さを学び。
学びて後、長男を諭し「善悪には必ず報いあり」と。長男の心開け、生活は次第に好転す。
母の賢さがついに子を感化し、七人の子は皆改心。次男は聡明にて、母に最も似て賢さを学ぶ。
長兄を導き、弟たちを導く。家族揃って善に向かい、ついに計り知れぬ福を得る。
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