繁中日語

日常開示

2020年05月20日水曜日第3 回の開示 合計2349回の開示

朱時清が説く禅定の益

人が禅定に入ると、脳は高度に秩序立った状態となります。これは超伝導体に例えられるものです。銅線に抵抗があるのは、内部の原子分子が絶えず振動しているためで、この振動が電流の抵抗（電気抵抗）を生み出します。しかし導体を冷却すると突然変異が起こり、抵抗が完全に消失します。この時、電流は極めて強大になり、エネルギー場も非常に強力になります。仏教の禅定もこれと同じで、心を静め禅定に入る方法を教えます。雑念や雑音が一切なくなった時、最高の智慧が現れるのです。

科学も仏教の方法論を知らないわけではありません。実際に科学はこの方法を繰り返し実践していますが、体系的な方法論として抽出できていません。人間の智慧を高める体系的な方法は反復練習と実践による漸進的な向上に頼るしかなく、禅定のような系統立った方法がありません。仏教の禅定は真理を認識する極めて重要な手段であり、まさに宝と言えるものです。これは科学の不足を補うことができるのです。

意識を電流に喩えるなら、人脳は導体のようなものです。深い禅定に至ると、人脳は高度に秩序化された超伝導状態に入り、意識は何の妨げもなく流れ、意識場は極めて強大になります。これにより、常人には得難い宇宙の真実を感知することが可能となるのです。

——生如法師の開示

悟り後の変容

唯識による量子力学の原理の解釈