窓の外に激しい雨が降り注いでいる。この雨は心の中の雨か、それとも心の外の雨か。雨粒はどこに落ちたのか。大雨の滴りがあなたの心を打つとき、それは如来蔵に打ちつけているのか、それとも何かに打ちつけているのか。心の窓を打ち壊してしまうことはないか。壊れたらどうするのか。この雨は人の意志によって変えることができるか。できるというなら、なぜ多くの人が水害に苦しむのか。できないというなら、なぜ雨粒一つ浴びずにいられる者がおり、風雨を呼び止め、曇天を晴れやかな日に変えることができるのか。
誰が雨の相を見て即座に雨の相を離れ、雨の相に執着しないでいられるか。誰が雨の相を見て即座に心の相を知り、念念不住の相を保てるか。
雨が心の中にあるというなら、なぜあなたの心はそれほど激しい雨を降らせるのか。外に出て豪雨に打たれたとして、自分に影響はあるのか。
七識が弁別するのは虚妄の幻影であるとはいえ、この幻影があまりにも真実らしく見える。色声香味触はすべて立体的で生き生きとしており、どうして人に真実と思わせないでいられよう。しかし身心を解脱させるためには、どうすればよいのか。
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