第七識に属する法は一般的に唯識種智の範疇に属し、その理は極めて深遠で、第六・第七識を転識得智した地上菩薩の境地に至って初めて、現前観行によって意根の心所法と四分を観察できるようになります。これは非常に困難なことです。
第七識の見分・相分・自証分・証自証分を観察するには、まず第七識を証得しなければなりません。識を転じて智と成す智慧が現れていない段階では、多くは分析的推論に留まり、現量による観察は不可能です。この段階では主に法義を薫習することに専念し、地上菩薩になって初めて現量観察が主となります。第七識がどの法に対応し、どこに存在し、如何に作用しているかを知悉してこそ、その四分を観察できるのです。意根の証自証分とは意根が自らを反観する能力であり、これは更に観察が困難で、唯識種智がなければ到底及びません。
第八識を観察するにもまず第八識を証得する必要があります。明心開悟して別相智を具えた後に初めて、第八識の作用を現前に観察し、その四分を観ることができます。第八識を証得していない段階では、第八識に対する理解は相似の域を出ず、真実の観察は不可能です。
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