無想定には六識が存在せず、意根の心所法である五遍行心所法は全て存続します。滅尽定には六識が存在せず、意根の心所法のうち受と想の二つが滅しています。滅尽定は俱解脱によって一切の煩悩を断じ尽くした大阿羅漢でなければ、入定することはできません。無想定は外道の定であり、この定に入る者は依然として色身を我と執着し、我見が断たれていない状態です。
非想非非想天の衆生は、意識心の五遍行心所法の一部が滅除されているため、意識が半ば存在し半ば存在しない状態にあります。無想天の衆生が色身を保有しながらも意識を完全に喪失している状態とは、依然として異なる性質を有しています。
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