問:畜生の肉体が分解された後も尚痙攣している時、意根の苦受は特に深刻なのでしょうか。分解された肉体にはまだ強い苦痛感が残るのでしょうか。
答:意根は色身の触塵における苦受・楽受を有しません。これは身識が感知する生理的な苦受であり、意識の苦受は精神的なものです。心に背かれて己の意に沿わぬ時、意根が喜ばない状態が苦受です。意根は非常に貪愛と瞋恚に満ち、その執着が強ければ強いほど貪愛を捨てず、また瞋恚も増します。意根は死を望まず、殺され食われることを望まないため、瞋心と苦受を生じます。もし救われた場合には感謝の心も抱きます。故に意根は恩返しをし、怨みを抱き、復讐をも行います。意根が内に秘める瞋毒は人を苦しめるに足り、瞋恚の願いは人に悪報と悪果をもたらすのです。
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