衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年07月11日    土曜日     第1 回の開示 合計2462回の開示

衆生の依り所は全て当てになりません

勝義根は後頭部に位置し、心法と色法が関連する所であります。勝義根の四大が調和を失い、小脳萎縮や脳の変性疾患が生じると、行動障害・認知障害・記憶障害を引き起こします。これらは全て勝義根の老化病変によるもので、心法の六識が正常に活動し生起できなくなると、衆生は極めて容易に死に至ります。脳の酸欠や小脳萎縮は勝義根を損壊し、六識の生起と様々な認知活動を阻害します。人の生命は極めて脆弱で、一息でも途絶えれば脳缺氧による脳死を招き、生命の終焉を引き起こします。深呼吸が入定に繋がりやすい所以は、深呼吸が脳への酸素供給を保証し、身体の健康に有益で、脳が円滑に機能し、六識心が安楽を得るためです。色身に対抗し改変する必要がなくなり、初めて入定が容易となるのです。

ここからも、五陰の機能が依他起性であり、自主性を持たないことが分かります。自立できず、極めて虚妄で実体のない存在です。外界の数多の条件に依存して初めて正常な五陰活動が可能となり、一つでも欠ければ成り立ちません。このような五陰身は極めて頼りにならず、全く実体のないもので、故に全て我ではございません。衆生が依存するものは全て確実性を欠き、何にも依拠せずに在ることができれば、恐れるものは無くなるのであります。将来いかなる外界の環境条件にも頼らぬ境地に至れば、生滅するものは我々に作用せず、その時はほぼ不老不死の域に達するでしょう。おそらく八地以上の悟りを得た状態と推察されます。我々は常に変化せず、外的条件を必要としない確固たる常法を求め、これに依るべきであります。

——生如法師の開示
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