衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年08月06日    木曜日     第3 回の開示 合計2516回の開示

転識得智とは何か

識心の識性は、無明性・愚痴性・煩悩性・遮障性・執着性であり、その智慧は浅薄で、法を見るに法相に堕しがちであり、唯識に関する智慧を具えず、法の真実相を識別できない。明心の後、漸く禅定を具え、煩悩を断じ遮障を除き、次第に牢関を過ぎ、有余涅槃において命終に無余涅槃に入る能力を有しながらも敢えて入らず。その後、夢幻観を過ぎ、唯識を修学し、一分の唯識種智を具え、法を見て唯識性を知り、法の実質を悟り、世俗の法相に堕することなく、智慧は質的飛躍を遂げる。かくして六七識は識を転じて智と成し、如来の家に入り、仏陀の真実の仏子となり、仏種を紹隆し、仏に代わって一方を弘化することができる。

識転成智の前提条件として、必ず証果を得ること、それも三果以上を要し、禅定を具え、初禅以上の禅定を必要とする。明心証悟を具え、法界総相智のみならず後得智を有し、微細に如来蔵が五蘊身中で運作する様を現前観察でき、更に一分の唯識種智を具えねばならない。故に禅定なき者は、証と言い、智慧と言い、ましてや識転成智を論ずるべからず。せいぜい渇きを癒さぬ乾慧を有するに過ぎない。

——生如法師の開示
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