衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年08月23日    日曜日     第1 回の開示 合計2563回の開示

なぜ心に菩提を求めるのでしょうか

菩提はただ心に求むべし、何ぞ労えて外に玄妙を求めん。これを依りて修行せば、西方はただ目前に在り。

釈:何故菩提を心に求めるのか。菩提とは即ち心なり。いかなる心を指すのか。その特徴は如何。菩提をいずれの心に求めん。いかなる心の上に菩提を見出だすべきか。

心は身の内にあり、あるいは自心の内に在り。心は虚空に在らず、外相外塵の境に在らず、他人の身にも在らず。故にこの心を尋ね求むるに、外に索むるを要せず。玄妙を説くも用いず、ただ心の内に回向して尋ねれば足る。されどこの心は時処所縁に一切の法と交渉す。他人を含み、外境を含み、虚空宇宙器世間をも含む。これらの外境と交渉する時、光を回らせ内に斂め、自心を反観すれば、この菩提心を照見し得べし。菩提は有用にして、時を移さず起用す。閑時無し。即ち種々の用中に彼を求めつつ、外境に目を蔽われ、外境のみを見てこれを真と為すことなかれ。かくの如くならば菩提心を照見すること能わず。

これを禅と称す。かくの如く修行すれば、自心を証得し、光現大千界の菩提心を証得し、一切法を円満成就する菩提心を証得し、本来仏陀たる自心如来を証得せん。如来を見出だし、これに依りて七識の染汚心を改め、菩提心の如く清浄に、菩提心の如く無我無私に、菩提心の如く清浄無為に、菩提心の如く一切有情を利楽せしむるが如く修行すれば、仏道を円満し、内外通透光明赫奕として三千大千界を照らす如来と成らん。自心如来と合すれば、無数の大千世界を極楽世界の如く輝かしく美妙に変現せしめ、極楽世界は時処所縁に眼前に在り、一切苦悩の衆生を度尽し、寂滅道場に帰して常楽我淨を得せしめん。

——生如法師の開示
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