衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年09月06日    日曜日     第5 回の開示 合計2599回の開示

意識が持つ幾つかの機能作用

一、論理的推論

二、帰納と演繹

帰納とは複数の個別的事象から普遍的規則を導き出すこと。例えば:黒馬、白馬から馬という普遍的な概念を帰納する。演繹はこれと逆に、普遍的な規則から個別的な規則を導き出す。例えば:馬という概念から黒馬や白馬などに演繹することができる。

二、分析と総合

分析とは対象を部分や側面、属性に分解し、それぞれを個別に研究すること。これは事物全体を認識するための必要段階である。総合とは事物の各部分や側面、属性を内在的な関連性に基づいて有機的に統合し、事物の本質と法則を把握すること。分析と総合は相互に浸透し転化する関係にあり、分析に基づいて総合を行い、総合の指導の下で分析を進める。この循環的な過程を通じて認識は深化・発展する。

例えば光の研究において、人々は直進・反射・屈折を分析し光を粒子と認識した。その後、干渉・回折現象など粒子説では説明できない現象を分析研究し、光を波動と考えるようになった。各種の波長測定により電磁気理論が提唱されると、光は電磁波という波動であるとされた。しかし光電効果の発見により波動説では説明が困難となり、光子説が提唱された。これらの多面的な分析を総合することで新たな認識が生まれた:光は波動と粒子の二重性を有する。

三、抽象化と概括

抽象化とは多様な事物から共通する本質的な特徴を抽出し、非本質的な特徴を捨象する過程を指す。具体的には、実践に基づき豊富な感性的材料に対し「不要なものを取り除き、真実を見極め、相互に関連付け、表面から本質へと至る」加工を施し、概念・判断・推論などの思考形式を形成することで、事物の本質と法則を反映する。

概括とは概念を形成する思考過程・方法である。すなわち、ある種の相同属性を持つ事物群から抽出した本質的属性を、同属性を持つ全ての事物に適用し、当該事物に関する普遍的概念を形成する。概括は科学的発見の重要な方法である。これは認識の適用範囲を狭域から広域へ拡大し、ある領域の認識を他領域へと普遍化させる過程である。

四、比較思考法

対象に応じて比較は同類事物間の比較と異類事物間の比較に分類される。形式に応じては同一性比較と差異性比較に分かれ、類似性の中から相違点を求め、相違の中から共通点あるいは類似点を求める。

五、因果的思考法

因果関係の論理を簡潔に表現すれば「AであるからBである」、あるいは「現象Aが生じれば必然的に現象Bが現れる」(十分関係)となる。これは引き起こす関係と引き起こされる関係であり、原因Aが先行し結果Bが後続する時間的序列を有する。

六、推論法

推論とは因果関係や階層関係に基づき段階的に推論を進める方法である。ある原因が結果を生んだ後、その結果が新たな原因として次の結果を生む因果連鎖は推論思考の典型例であり、十二因縁の教説がこれに該当する。

七、逆向き思考法

因果的思考法と逆方向に、結果から原因を推論する方法である。例えば十二因縁を逆方向に遡る推論がこれに当たる。

ネットワーク資料より転載

——生如法師の開示
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