衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年09月23日    水曜日     第2 回の開示 合計2639回の開示

唯識による量子力学の原理の解説

量子力学の記述:静止した粒子が崩壊し、二つの光子が発生し、それぞれ逆方向に極めて遠い距離を移動する。一方の光子を測定または作用させると、他方の光子が相応の反応を示す。これは何故か。

二つの光子は同源であり、同一の粒子に由来するためである。この粒子は一つの如来蔵の四大種子によって構成され、四大種子の間には距離の如何に関わらず密接な関連性が存在する。実際、二つの光子の間の距離は虚空であり、虚空は空大によって構成される。空大は本来存在せず、距離も何も存在しない。従って二つの光子の間に距離という概念は根本的に存在しない。世俗物理界において如何に隔たっていようとも、本質的には同一粒子に属し、同一如来蔵に帰属し、同じ機能作用を有する。故に一方が変化すれば他方も同様に変化する。同源なるが故である。

全世界の物質は共業の衆生の四大和合によって構成され、当然相互に密接な関連性を有している。一髪を引けば千鈞を動かす可能性がある。この密接さは同一粒子上の光子の関連性に比べれば遥かに及ばない。虚空空間にその事実も法則も存在しないならば、時間など存在するだろうか。我々一人一人が実はさらに努力して一息入れれば、即ち空に到着するのである。この一息がどうして出せないのか。いつ出せるようになるのか。

——生如法師の開示
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