繁中日語

日常開示

2020年11月14日土曜日第4 回の開示 合計2788回の開示

父子合集経講話（七）

衆生の仮の我は六界を離れることができません

五蘊十八界があれば、それがすなわち仮の我であり、衆生と呼ばれます。五蘊があれば触が生じ、眼は色塵に触れ、耳は声塵に触れ、鼻は香塵に触れ、舌は味塵に触れ、身は触塵に触れ、意根は法塵に触れます。これが六触処です。このうち眼・耳・鼻・舌・身の五根は六界中の前五界（地水火風空）によって構成され、色・声・香・味・触・法もまた前五界によって形成されます。最後の意根は識心であり、識大種子である識界から生じます。触れた後、六識が生じ、感受・思想・分別・判断・思惟が発生し、妄想や打算が生まれ、決定を下すことが可能となります。

十八界において、六根が六塵に触れて六識を生じます。六識が一旦生じると、我々は識心の分別性を有し、五陰の活動が可能となります。このうち五根と六塵は地水火風空の五界によって構成され、意根と六識は識界によって形成されます。六触処と十八界はいずれも六界を離れることができず、すなわち衆生の仮の我は六界を離れることができません。六界を縁として初めて生じ存在することができるのです。

——生如法師の開示

修行の誤った道

雑阿含経（二九八）第三