繁中日語

日常開示

2020年11月26日木曜日第3 回の開示 合計2838回の開示

父子和合経講話（二七）

水害が到来する時の様相

原文：この世界が崩壊する時、大いなる黒雲が三十二重に起こり、三千大千世界を遍く覆い、洪水のような大雨を降らせる。雨粒は象の如く大きく、昼夜を分かたず注ぎ続け、五十劫の時を経て水は満ち溢れ、梵世にまで達する。大王よ、この外水界は何処より来たるものか。

解釈：三千大千世界が崩壊する時、三十二重の黒雲が天を覆い、象ほどの大きさの雨粒が昼夜を問わず降り注ぎ、五十劫もの間続く。水は欲界天を満たし色界天にまで達する。大王よ、この外界の水はどこから来たのか。

外水界とは身体外部の水界を指し、宇宙虚空や山河大地に含まれる水分をいう。三千大千世界が滅ぶ時、三十二重の黒雲が全宇宙を覆い尽くす。十億の地球、十億の須弥山、欲界六天と初禅天のすべてが黒雲に覆われ、象ほどの雨粒が虚空に満ち、天界を水没させる。

この時すでに人間は存在せず、地球は火災で滅び、欲界の生命は尽きている。虚空に降り続く雨は五十劫（八億四千万年）の間止むことなく、初禅天・二禅天にまで達する。これほどの水界が退く時、どこへ消えるのか。水は退去する場所を選ばず、至る所を浸すのである。

——生如法師の開示

意識と禅定の関係

父子合集経講義（二十八）