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日常開示

2020年12月07日    月曜日     第4 回の開示 合計2880回の開示

父子合集経講話(第四十七)

何が外風界であるか。

原文:いわく、外風界とは何か。すなわちこの風、四方より来たり、あるいは狂暴に起こりて、樹木を摧折し、山峰を堕裂す。あるいは微細に起こりて、身衣を飄挙し、多羅樹を動かす。これを外風界と名づく。

釈:外風界とは何か。すなわち身体の外にあり、四方八方より巻き起こる風を指す。あるいは狂風が激しく起こり、樹木を折り、山峰を吹き堕とす暴風。あるいは微風が起こり、身にまとう衣を飄わせ、多羅樹を揺り動かす。これらはすべて外風界に属する。

外風界は身体の外に生起するもので、器世間の四方八方に風は存在する。最も大きな風は暴風・竜巻・狂風であり、樹木を折り、山峰を裂く。しかしこれらは最大の風ではない。宇宙最大の風は三千大千世界を吹き壊す力を持つ。竜巻や暴風などは取るに足らぬ。世界が滅亡する時、その風災が来れば、器世間は全て吹き払われる。これが外界の大風の作用である。もし細風が吹けば、軽き物は飄い上がり、小草や木の葉は揺れ、人に深い快さを感じさせる。これが外界の微風の作用である。

外界の空中に風が起こる時、風の起こる前、風はどこにあったか。存在する処所はない。風がどこかに隠れ得るならば、隠れたる所は絶えず揺れ動くはずである。大暴風は通常、何の縁故もなく突然起こり、物を吹き折った後、消滅する。暴風はどこへ行くのか。行くべき処所はない。もし暴風が隠れる所があれば、その処所は吹き壊され、存在しなくなる。

——生如法師の開示
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