衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年12月08日    火曜日     第1 回の開示 合計2882回の開示

長阿含大縁方便経第九

(二)原文:阿難よ、知るべし。愛に因りて求有り、求に因りて利有り、利に因りて用有り、用に因りて欲有り、欲に因りて執着有り、執着に因りて嫉有り、嫉に因りて守有り、守に因りて護有り。阿難よ、護有るが故に、刀杖諍訟有り、無数の悪を造作す。我の説く所の義、此に在り。阿難よ、此れ何の義ぞ。若し一切衆生に護有ること無からしむれば、当に刀杖諍訟有りて、無数の悪を起こさんや。答えて曰く、無し。是の故に、阿難よ、此の因縁を以て、刀杖諍訟は護より起こることを知る。護に縁りて刀杖諍訟有り。阿難よ、我の説く所の義、此に在り。 

釈:仏説きたまう、阿難よ、汝は貪愛によりて求有ることを知るべし。求有るが故に利益有り、利益有るが故に用有り、用有るが故に貪欲有り、貪欲有るが故に執着有り、執着有るが故に嫉妬有り、嫉妬有るが故に守護有り。阿難よ、守護せんとするが故に、刀杖と諍訟有りて無数の悪業を造作す。我の説く所の義は此れなり。阿難よ、此れ何の義ぞ。若し一切衆生に守護の心無からしめば、尚お刀杖諍訟有りて無数の悪業を生ぜんや。阿難答えていわく、無し。仏説きたまう、故に阿難よ、此の因縁を以て、刀杖諍訟の縁起は守護の心によりて起こることを知る。阿難よ、我の説く所の義は此れなり。 

原文:また阿難に告げたまう。守に因りて護有り。此れ何の義ぞ。若し一切衆生に守有ること無からしめば、寧ろ護有らんや。答えて曰く、無し。阿難よ、我此の縁を以て、護は守に由ることを知る。守に因りて護有り。我の説く所の義、此に在り。阿難よ、嫉に因りて守有り。此れ何の義ぞ。若し一切衆生に嫉有ること無からしめば、寧ろ守有らんや。答えて曰く、無し。阿難よ、我此の縁を以て、守は嫉に由ることを知る。嫉に因りて守有り。我の説く所の義、此に在り。 

釈:仏また阿難に告げたまう、己が財色等を守らんとするが故に護の行為有り。此れ何の義ぞ。若し衆生に守る心無からしめば、尚お護の行為有らんや。阿難答えていわく、無し。仏説きたまう、阿難よ、此の縁故に護の行為は守る心によりて有ることを知る。守に因りて護有り。我の説く所の義は此れなり。阿難よ、嫉妬に因りて守る心有り。此れ何の義ぞ。若し一切衆生に嫉妬無からしめば、尚お守る心有らんや。阿難答えていわく、無し。仏説きたまう、阿難よ、此の縁故に守る心は嫉妬に縁ることを知る。嫉妬に因りて守有り。我の説く所の義は此れなり。

——生如法師の開示
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