衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年12月08日    火曜日     第4 回の開示 合計2885回の開示

親子合集経講話(五〇)

外空界とは何か

原文:若し時に業縁が六処を引き生じ、諸処が生じた後、空界を囲繞する。これを入と名付け、内空界の数に属す。然るに彼の空界は何処より来たるか。又た方処の外に現れ、質礙性を離れたるを外空界と名付く。

釈:業縁が熟する時、如来蔵は色声香味触法の六塵処を生ず。六塵処が生じた後、空界を囲繞する。これらの空界は全て内空界の数に属す。しかしこれらの空界はどこから来たのか。また、色身の外の方々に現れ出た、質礙性がなく物質色法の存在しない所が、即ち外空界である。

身体の外側に物質のない空間は虚空であり、外空界と呼ばれる。外空界は果てしなく広大で、十方世界は皆虚空中に建立される。幾つもの仏国土を建立しようとも、全て建立可能である。何故か。虚空は実在しないからである。もし虚空が実在するならば、固定的な境界や限界があり、無限に広がることはできず、仏国土の建立もその範囲を超えられない。しかし虚空には範囲がなく、自由に三千大千世界を建立でき、全ての衆生が仏となっても、一人一つの三千大千世界を持てば、世界は重なることも混雑することもない。虚空は境界がなく物質的色法ではなく無物であるが故に、一切の物を包含し得る。外空界とはこのようなものである。

——生如法師の開示
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