繁中日語

日常開示

2021年02月20日土曜日第4 回の開示 合計3117回の開示

父子合集経講義（一三〇）

空・無相・無願の三法は層次的に展開し、究竟の解脱に至る

空にして空相無きを無相解脱門と名づく。空の法には、見るべき・説くべき・指し示すべき相貌が無く、空すらも空ずる、これが無相解脱門である。空には何らの相も無く、空すらも存在しないと知る時、心はさらに解脱する。もし空の相さえ存在せず、空すら無いならば、いったい何を空じようか。

もし相が無ければ願求も無し。相さえ存在しないならば、何を求めようか。いかなる願求があろうか。何も求める必要が無い、これが無願解脱門である。願求心が無くなれば心はさらに解脱し、空・無相・無願の三解脱門を成就すれば、即ち聖人となる。

空・無相・無願の三法は空と共に歩み、空から離れず、また空相も無く、三者は相互に分離せず、層次的に展開して究竟の解脱に至る。われらが涅槃に入り、不生不滅を求めんとするならば、このように修行すべきである。絶え間なく空の心行を生じ、ますます空じ、空すらも空ずる時、初めて空は清浄円満となる。もし心にまだ空が存在するならば、真の空ではなく、なお空の心を滅すべきである。涅槃の道においてこのように修学すれば、涅槃を証得するに至る。涅槃は即ち解脱であり、涅槃は即ち不生不滅であり、涅槃は即ち寂静無為であり、涅槃は即ち大自在である。

——生如法師の開示

父子合集経講話（一二九）

功徳を積むことと減らすことの理