実修実証とは何ですか

真如実観を初歩的に修習することは、即ち真如三昧を修習することであり、一切の法が皆真如であると観じることであります。このような修行では相似空の三昧境界を証得するに留まり、様々な禅定の境界を得ることはあっても、真の空三昧の智慧境界を証得することはできません。真の空三昧境界を証得するには、禅定の中で更に仔細に真如の自性を参究し、その所在を見出し、その具体的な作用を観察して初めて真の真如三昧を証得できるのであります。

我々が法を学ぶには、相似法と真実法を弁別する智慧、解悟と証悟の差別を弁別する智慧が必要であります。解悟の方法を証悟の方法と混同せず、修定の方法を参禅の方法と見做さず、浅い理解に満足して深心を起こして究竟義を探究する努力を怠らず、少々の得たもので満足することなく、大心の菩薩となるよう努めなければなりません。実修の功夫がなければ、口先だけの議論に終始し、解脱の功徳を受用することはできません。解脱の味を知った者こそ、心の解脱がいかに洒脱自在であるかを悟り、世間の如何なる珍奇な物でも代え難いことを知るのであります。

いわゆる実修とは、禅定の修行を含まなければ、如何にして実があると言えましょうか。禅定がない状況、あるいは極めて浅い定の状態では、慧を得ることは可能ですが、これはただ理解の次元の慧に過ぎず、実証的な智慧を得ることは不可能であります。理解の次元の慧は、意識心が法を理解する段階に留まり、禅宗でいう情思意解、意識の推量に過ぎず、その究竟の義が何であるか、何故そうなるのかを知らず証さず、ただ結果のみを知り、証明の過程を伴わないのであります。

而して実証とは証明の過程そのものであり、導き出された結論が既定の答えと合致することを指します。この答えは仏陀が示されたものであり、証明の過程は各人が実修観行する過程であります。禅定がなければ、如何にして観行し、智慧を生じさせることができましょうか。解脱は智慧にあり、成仏は智慧にあるとはいえ、禅定がなければ如何にして真の智慧を生じさせることができるでしょうか。ある修行者は最後の慧だけを求め、定を軽視する様は、最後の一枚の餅だけに興味を持ち、前の餅を食べようとしない者に似ています。禅定を伴わない慧は、まさにその最後の餅の如く、食を説いても腹は満たされず、空腹のまま高論を吐くに等しいのであります。

智慧が不足する者は往々にして他人の高論を好み、その腹中に真実があるか否かを弁別できません。これでは自らの道業を誤り、全ての法を理解することが即ち証得したことだと思い込み、智慧を得て解脱したと錯覚しますが、実際にはまだ程遠いのであります。

一切の法を証明する過程においては、必ず意根が自ら参与しなければなりません。意根が確かな結果を知ろうとするなら、必ず事実の真相を知らなければならず、事実の真相を知ろうとするなら、必ず証拠が必要であります。この証拠の獲得は労苦を伴う過程であり、意識が広く深く細かに証拠を収集するだけでなく、意根も深い疑情を起こして共に証拠を探求し、共に証明するとともに、意識が収集した証拠を確認しなければなりません。この過程は極めて容易ならざるものであり、意識が軽々とある法を認めるような簡単なものでは決してありません。

意根が真実を見出した時、従来の知見は覆され、意根は触発され震撼し、身心の覚受は非常に強烈なものとなります。この過程を経ずして実修実証を語るべきではありません。禅定を離れてはこの過程自体が成り立たず、実修実証など論ずるに値せず、単なる高談闊論に終始するのであります。

一切の法の結果は、仏陀がほとんど答えを示されています。例えば夢の如し、幻の如し、水中の月の如し、鏡中の像の如し、陽炎の如しなど、これらは皆仏陀が示された答えであります。答えを知っていることが何の奇跡でありましょうか。証明の過程こそが各人の真の智慧を顕現させるのであります。一を問われて三も知らぬ解慧など、少し賢い者なら誰でも得られるもので、何ら珍しいことではありません。

未悟の凡夫は、聡明で理解力が強く、知識が広博で文才弁舌に優れているため、時をかければ数万字に及ぶ一切法の夢幻的論述を綴ることができます。しかしこれらの論述には、どこに観行の痕跡がありましょうか。どこに実証の跡がありましょうか。証明の過程など微塵もありません。にもかかわらず、ある人々はこうしたものを好み、日夜暗誦していますが、学識が五車に富んでいようと何の役に立つのでしょうか。