第六識と第七識の本質は第八識にあり、ちょうどパンの本質が小麦粉であるが如し(彼は今まさに我なり)。しかし第八識は第六・七識にあらず、小麦粉はパンにあらず(我は今彼にあらず)。第六・七識の了別は実質的に第八識の了別に属すれども、第八識の了別は第六・七識の了別にあらず、対象と内容、心の働きが異なる。第八識は了知した内容を再び影像として現起し、第七識はじめて知り得る。内容に変異が生じた時、これらは同一層次の法にあらず。
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