修行の目的は、果位に目を向けてはなりません。果位は副産物であり、煩悩を降伏させ無明を取り除くことを目標とし、大智慧無量の智慧を得ることを目標とし、衆生を救済することを目標とするならば、この目的は純粋で障害のないものとなります。
戒定慧の本質はすなわち心を戒め心を定めることで、心に智慧を生じさせることです。戒とは煩悩を断ち、我性を断ち、覆いを断つことであり、これが戒の根本的な作用です。覆いを断ち、心に非を起こさず、はじめて定を得ることができ、思考が深く透徹し、それによって智慧が発起するのです。
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