問:入定の際、例えば四禅定や無想定においては、業報が特に深い定に入った時に一時停止されるのでしょうか。
答:入定中に過去の業種がちょうどこの時に縁熟すれば、果報はこの時に現れざるを得ず、これを防ぐ方法はございません。たとえこの者が善行を行っている最中でも、悪業の縁が熟せば悪報が現前し、直ちに悪報を受けねばならず、善業を続けて完成することは叶いません。因果の理は誰にも逆らえず、縁が熟すれば必ず報いを受けます。もし悪業の縁が熟していなければ、大きな善業によって悪業の果報を延期させたり、その報いを軽減させたりすることも可能です。しかし悪業が既に定まっている場合は如何ともし難く、これを阻止できる者は誰もおりません。
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