衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2018年04月21日    土曜日     第4 回の開示 合計395回の開示

坐禅三昧経(三)

四つの供養において 量を知り足ることを知れ

大いなる恐怖未だ免れず まさに精進を勤めるべし

一切の苦至る時 悔恨も及ぶ所なし

衲衣をまとい樹下に坐し 応に得る所の食を如くすべし

味を貪るが故に 自ら毀敗を致すことなかれ

食過ぎて味の処を知れば 美悪都て異なることなし

愛好は憂苦を生ず 是を以て愛を造る莫かれ

行業の世界において 美悪更らざるはなし

一切已に具に受く 当に是を以て自らを抑うべし

釈:汝らまさに飲食・臥具・医薬の四種供養において善く止足を知り、過分の求めあることなかれ。生死の大いなる恐怖と憂い未だ免れざる時は、まさに勇猛精進して修行に勤むべし。一切の苦難皆来たり臨む時に至りて、悔恨交々しも避くるに及ばざらしむることなかれ。汝らまさに出家衣を着し樹下に端坐し、仏法を思惟すべく、自ら応に得る所の飲食を以て食すべく、貪りて美味を求むるが故に、自らの道業を毀損することなかれ。飲食過ぎて知る、一切の味塵は良し悪しを論ぜず差別なきことを。飲食の味を選り好ますことなかれ。愛する所あれば即ち憂苦あり、故に貪愛の業を造作することなかれ。人として大千世界の中に生きるに、良き事悪しき事嘗て更らざるはなし。一切の事柄ことごとく具に受けし故に、まさに以て自心を降伏制御すべく、重ねて貪求すること莫かれ。

若し畜獣の中に在らば 涎草を以て具味と為す

地獄にては鉄丸を吞み 燃え熱く劇しく鉄迸る

若し薜荔の中に在らば 膿吐・火・糞屎

涕唾の諸々不淨 此れを以て上味と為す

若し天宮殿に在らば 七宝の宮観の中

天食は蘇陀の味 天女を以て心を娯ます

人中の貴き処を務むれば 七種の饌備わり衆味を具す

一切嘗て更らざる所なし 今何を以てか復た愛す

往き返す世界の中 厭う更に苦楽の事

未だ涅槃を得ざれども 当に此の利を勤めて求めよ

釈:汝ら過去世において、嘗て畜獣の中に生を受けし時は、野草を食みて最上の飲食と為せり。地獄に生を受けし時は、鉄丸を吞みて飲食と為せり。其の鉄丸は燃え熱く劇しく迸るも、悪業の故に食わざるを得ず。餓鬼に生を受けし時は、人の吐く膿痰・猛火・糞便・尿・涕などを以て最上の飲食と為して食せり。

天上の七宝宮殿に生を受けし時は、蘇陀の上味なる天食甘露等を食し、天女と共に娯楽せり。人中の富貴の家に生を受けし時は、七種の珍宝を具足せる一切の色香美味を食せり。種々の此れ一切、汝ら嘗て経歴せし所なり。今何を以てか貪愛の故に六道を往復し、更に種々の苦楽の事を受けんとする。汝ら今未だ涅槃の楽を証得せざれば、まさに精勤努力して、此の殊勝なる利益功徳を得んことを求むべし。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

坐禅三昧経(二)

次の記事 次の記事

夢はどのように現れるのか? 夢の中にはいくつの識があるのか?

ページのトップへ戻る