衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年04月19日    木曜日     第2 回の開示 合計381回の開示

因縁果報は如何にして実現されるのか

あらゆる衆生が生生世世に行う全ての行為は、その大小・善悪・無記を問わず、各人の如来蔵に記載され、種子として如来蔵に保存されます。因縁が熟する時、如来蔵は蓄積された業の種子を出力し、この因果の法則を実現します。それにより衆生は相応の果報を受けるのです。例えば殺生の業において、甲が乙を殺害する際、この過程は双方の如来蔵がそれぞれ記録し、業行が消滅しても種子は不滅のまま保存されます。やがてある世で両者が再会する時、互いに認識していようといまいと、因縁が熟せば各自の如来蔵は業の種子を出力し、殺された者は甲を殺害しようとする心を起こすのです。

もし前世において甲が無意識に乙を誤って殺した場合、今生で再会すれば、乙も故意ではなく誤って甲を殺すでしょう。こうして平等に因縁果報が実現され、乙は何故甲を殺したのか分からず、甲は何故殺されたのか分かりません。両者の殺害と被殺害の業種子は消滅し、互いに負い目はなくなります。もし乙が借りを返す際に過剰に要求した場合、例えば同時に甲の財産を略奪したり、甲を解体したり、その他の悪行や善行を行えば、各自の如来蔵は再び記録し、後世で再会した際、甲が再び乙に借りを返済し、もし返済が過剰になれば乙は再び返済を求めるという因果循環が止むことなく、救済の日は訪れません。衆生はこのように業果が絡み合い、終わりなく糾纏し、苦しみに堪えず、まことに憐れむべき状態です。業行は止まず、輪廻は続きます。衆生が仏法を学び、仏理を明らかに識り、業行を清浄にし、悪業を造らず、善縁を多く結び、互いに修行を助け合い、共に法船に登り、彼岸に到達するのです。

——生如法師の開示
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