衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年04月17日    火曜日     第9 回の開示 合計374回の開示

仏教を信ぜず仏法を学ばざる者、真理と事実を悟る所以

多くの心理学者をはじめとする社会人士は仏教を信仰し学んではいないものの、意識と潜在意識を明瞭に区別することができます。我々のように唯識を学ぶ者がこの二者の区別をつけられないとは、実に赤面の至りでございます。唯識学者や専門家の観察思惟の智慧が、禅定や般若唯識の智慧を持たない心理学者にすら及ばないのであれば、それでは唯識の専門家とは到底言えません。このような状況が生じる理由がわかりかねます。

甲:私の理解では、学者や芸術家、研究者の中には常に研究に没頭するあまり日夜思索を重ね、知らず知らずのうちに強い定力を得て三昧の状態に入ることが多く、そのため微細な観察が可能となる方がおられるのです。

乙:彼らは宗教的な枠組みに執着しないからでしょう。宗教的な是非善悪にも固執しません。多くの宗教者がかえって自らを制限し、思考概念の世界に閉じこもっているのを見受けます。

その通りです。彼らには禅定がありますが、それは意図的に修得したものではなく、並外れた興趣と愛着から生まれたものです。

これらの学者は研究探求に情熱と責任感を抱いております。そのため一心不乱に没頭し、他の人事には興味を示さず、真理と事実を発見することができるのです。

——生如法師の開示
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