問:気候に大きな変化が生じようとする際、多くの人々は身体に反応を覚えます。例えば寒波が到来する前日や大雨が降る前に偏頭痛が発症する者、天候の変化に関節痛が誘発されるリウマチ患者などが挙げられます。一には器世間の大変化により如来蔵が生じた身根の四大が不調和を来すためであり、また各々の業種が生み出す果報の現れでもあります。二には器世間の重大な変化に先立ち、既に一部の縁が顕現していますが、意識はこれを了別できず、意根が了別し、意根が身を執持して身体に反応を引き起こすためです。この理解は正しいでしょうか。
答:宇宙器世間を構成する元素は如来蔵中の四大種子であり、物質色法を構成する元素も如来蔵中の四大種子です。これらは色身を構成する四大元素と同一であり、本質的に外界の物質色法と色身肉体に差異はありません。石や木と同質です。唯一の相違は、色身肉体には個別衆生の如来蔵による独自の執持作用と運転作用が存在し、外界物質は共業衆生の如来蔵が共同で執持するため、その作用が色身上の如来蔵作用と異なる点にあります。
衆生の如来蔵が単独で変現・執持する色身色法は如来蔵の親所縁縁に属し、複数の如来蔵が共同で執持する物質色法は全ての如来蔵の疏所縁縁です。親疏の差異により作用が異なり、如来蔵の運行方式も異なります。
如来蔵が独自に所縁とする色身に対し、如来蔵は第一に衆生の業種に基づき四大種子を不断に変化させ色身を改変します。第二に色身外の生存環境と諸縁に応じ四大種子を不断に変化させ色身を改めます。第三に意根の心行に従い、意根に不断に随順して四大種子を変化させ、色身の状態を改変し五陰の機能作用を具現します。如来蔵が共同で縁する疏所縁縁たる宇宙器世間は、共業衆生の業種と業縁に基づき四大を不断に変化させ物質色法を改変するのみで、五陰の機能作用を有しません。
外界の宇宙器世間に変化が生じ、衆生が依存する生存環境が変化すれば、物質色法も変化します。外界の物質色法は色身に影響を及ぼし、識心にも作用します。物質色法が如何にして識心に影響するか。外界色法は衆生の外塵であり、如来蔵が身根を通じて外界物質の四大微粒子を摂取し、自らの色身の四大微粒子を改変するためです。例えば気温が低下すれば火大が変化し、色身は如来蔵を通じ外界の火大微粒子を吸収し、色身の火大が改変されて身体が冷えます。降雨時には水大が変化し、如来蔵が水大微粒子を吸収すれば色身の水大が増加し湿気を感じ、元来有する疾病が発現します。リウマチや関節炎などがこれに当たります。
如来蔵が諸物質の四大微粒子を摂取する仕組みについて。例えば他衆生の色身は自如来蔵が変現に関与していませんが、如何にして自己が変現せざる四大微粒子を摂取するのか。如来蔵は物質から直接四大微粒子を奪取するのではなく、物質色法が刹那刹那に四大微粒子を放出し、同時に新たな四大種子が物質上に四大微粒子を形成するためです。物質は刹那生滅変異する性質を有し、四大微粒子を不断に放出するため、如来蔵は他衆生の色身や外界物質の四大微粒子を摂取でき、自らの内色塵と内法塵を形成すると共に色身の四大構造を改変します。
一切の物質色法は刹那刹那に四大微粒子を放出し、周囲の環境に影響を及ぼします。これが所謂磁場や引力の原理です。全ての衆生の色身は生体電気を放出し磁場を有し、物質色法もエネルギー放出により磁場を形成します。物質が異なれば磁場も異なり、物質間に吸引・反発が生じる如く、衆生間にも吸引と反発が存在します。
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