常住なる法は如来蔵のみであり、物質的な四大極微は常に生滅している。生滅するものである以上、常住不変ではない。四大極微を構成する四大種子は第八識における本有種子に属し、第八識に依存している限りにおいて常住と言える。しかし四大種子は因縁がなければ作用を起こせない。例えば無余涅槃の境界では、四大種子は休眠状態にあり、いかなる法も生み出せない。もし四大種子が生滅するものなら、無余涅槃中の如来蔵において四大種子は消滅するはずである。しかし阿羅漢が涅槃の境界から出る時、四大種子は再び色身を現じる。その場合、四大種子はどこから来るのか。もし四大種子が如来蔵に常住するなら、四大種子は不生不滅の常住法となる。
如来蔵は無形無相である。如来蔵中の四大種子あるいは七大種子も同様に無形無相であり、これらの種子は如来蔵に常住する。もし常住でないなら、如来蔵はどの法をもって再び種子を生じるのか。如来蔵は四大・七大の種子を用いて一切の法を出生するが、これらの種子がなければ如来蔵はいかなる法も出生できず、これらの種子を再生する法や種子は根本的に存在しない。
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