問:六大の地・水・火・風・空・識は、第八識と同時に存在するのでしょうか、それともまず第八識が先にあり、その後で六大が生じるのでしょうか。
答:六大種子あるいは七大種子は、第八識が本来具える種子であり、後天的に生じるものではありません。第八識があるところには七大種子があり、因縁条件が具足した時、第八識がこれらの種子を出力することで、衆生の五蘊十八界の世間が生じます。第八識は常に存在しており、衆生の業種が成熟した時、まず地・水・火・風・空の五大種子を出力して、衆生がこれから生存する宇宙器世間(物質世界)を形成します。生存環境が整った後、再び地・水・火・風・空の大種子を出力して衆生の色身(肉体)を造り、その後で意識心の種子を出力して衆生の意識心を生じさせ、さらに五識の種子を出力して前五識(眼・耳・鼻・舌・身識)を生じさせます。こうして衆生の七識(前六識に末那識を加えたもの)と五蘊が具足し、衆生は胎内から出て五蘊世間での生活を営むことができるようになります。第八識のこれらの一切の活動には、意根も参与しており、これもまた第八識が意根に随順して変現させたものなのです。
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