衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年03月19日    月曜日     第5 回の開示 合計229回の開示

一切法の種類

天親菩薩は『百法明門論』において、一切の法は大略五種に分かれると述べています。第一に心法:眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那識・第八識、合わせて八識。第二に心所有法、大略五十一种:五遍行・五別境・善法十一・六根本煩悩・二十随煩悩・善悪不定の四種。第三に色法、大略十一种:五有色根・五塵及び法処所摂色。第四に心不相応行法、大略二十四种。第五に無為法、大略六種:虚空無為・択滅無為・非択滅無為・不動無為・想受滅無為・真如無為。

色法十一种は五根・五塵・法処所摂色を含みます。五根とは眼根・耳根・鼻根・舌根・身根、五塵とは色塵・声塵・香塵・味塵・触塵を指します。前五根は有色根であり、地水火風の四大種子によって構成され、浮塵根とも称され、身体表面に存在し衆生の眼根に対応して可視的であり色法に属します。後頭部の五勝義根もまた地水火風の四大種子によって構成され色法に属し、五根の性質は生滅・変異・無常・非我です。五塵は地水火風の四大種子によって構成され、衆生の眼根に対応して可視的であるため色法に属し、同様に生滅・変異・無常・非我です。

法処所摂色は五塵の上に五塵の法塵が同時に顕現するもので、これも色法に属し法処所摂色と称されます。これも地水火風の四大種子によって構成され、法塵は五塵に依って顕現し、意根に対応します。意根が攀縁接触し、意識が具体的に了別するもので、これも生滅・変異・無常・非我です。意根が五塵上の法塵に触れた後、如来蔵が意識を生起させ法塵を識別します。つまりこの時意識は前五識と共同で五塵を識別し、五識は五塵の粗相を識別し、意識は同時に五塵上の微細な法塵を識別します。五識の了別は粗く、意識の了別は細やかです。以上は極めて簡略化した概括であり、詳細に説けば内根・外根・内塵・外塵・内法塵・外法塵などに分かれ、その内容は極めて複雑です。

——生如法師の開示
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