繁中日語

日常開示

2018年03月19日月曜日第4 回の開示 合計228回の開示

五識の了別性

五識の了別性について、五識は第六識に依って初めてその了別性を有し、続いて単純な分別・弁別性が生じます。例えば眼識は最初にある物をはっきり見分けられない場合、再び作意を起こし、色塵に触れ、色塵を領納し、色塵を弁別し、最後に色塵の相を取りますが、ただ名言を伴わないに過ぎません。その後さらに思心所が生起し、抉擇作用を起こして、見続けることを受け入れるか、見ないように避けるかを決定します。眼識もまた単純な苦楽受を感じられますが、情緒的な色彩はなく、繊細さもありません。耳識・鼻識・舌識・身識も全て同様です。眼識に弁別能力があるが故に、物体を見る際に繰り返し見返し、細心の注意を払って観察し、最終的な抉擇と判断を行う必要が生じます。もちろんこれには同時に意識心の共同作用があり、五識単独では五塵の境界を了別できません。五識は五塵中の粗雑な部分しか了別できず、より多くの内容については五俱意識が協力して了別することで、初めて完全な五塵を了別し得るのです。

——生如法師の開示

意根に勝解はあるか

一切法の種類