念いが起こった後の覚りは、まず意識の覚りであり、主としても意識の覚りであります。念いの起こりは意根によって引き起こされ、言葉や文字を伴いませんが、その後意識が念いを起こす際には、言葉や文字を伴うことがあります。意根は縁に攀じることを好み、時処を選ばず念いを起こし、縁に遇えば即ち念いを起こします。これは意根の遍計所執性によって決定づけられたものであります。しかしこの遍計所執性は、意識による不断の監督と調制を通じて変化させることが可能であり、それによってこそ修行に望みが生じるのであります。
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