衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年03月05日    月曜日     第4 回の開示 合計151回の開示

六識における思心所の法

思心所の「思」には、思量・造作・決定の意味が含まれます。これらの心の働きは全て運転性に属し、行に帰属します。行は行蘊とも呼ばれ、また行陰とも称されます。なぜ行陰と呼ぶのでしょうか。これらの心の働きや機能作用を実体あるものと見做し、我や我のものと執着する時、真実法の体性を覆い隠し、妙明真心を遮蔽するからです。そうなると諸法の運行のみを見て第八識の本体機能性を認められなくなり、ゆえに行を「行陰」と称するのです。なぜ行蘊と呼ぶのでしょうか。心識の運行は様々な縁によって集起し蘊集された機能作用であるため、再び「行蘊」と称されるのです。実は全て心所法であり、六識心の一つの機能であります。

「思」とは行為造作を指し、全ての行為造作・変化・運転可能なものを「行」と称します。行陰の範囲は思心所の領域よりも広範で、色身における運行機能も包含します。身心両面の運行が完備した行陰の範囲です。思心所の運行も複雑であり、その作用は思量・権衡・択択・造作を経て、最終段階で造作を決定します。思心所には三つの過程があります:思考・思惟・分析・判断による択択を経て、最終的に実際の行動を起こします。前五識の「思」は比較的単純で、境に趣くか離れるかのみを決定します。第六識の「思」が最も複雑で、反復考量を重ねる思惟を要し、その智慧力は比較的強靱です。前五識の「思」は、第六識の「想」と「思」に依って初めて運行可能となります。ゆえに「思」そのものが意行であり、意行による造作が成立した後、身行と口行が生じ、こうして五識もこれに参与することになります。

——生如法師の開示
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