繁中日語

日常開示

2019年01月22日火曜日第2 回の開示 合計1198回の開示

心が境に転ずる原因

心は境に随って転ずるものであり、外界の状況が内心に影響を及ぼして波瀾を生じる一つの原因は定力が不足していること、もう一つの原因は智慧が足りず、正しく道理にかなった認知分析が直面する境界に対してできないことにあります。人は自分の心に従順であることを最も好みます。その心が善であれ悪であれ、自分に順うものは喜びを感じ、自分に逆らうものは苦しみを覚えます。個人が内心の感受を重視しすぎるため、人や物事に対する判断が往々にして正しくないのです。同じ人物に対しても時には非常に良く感じ、時には極めて悪く思うことがありますが、これは完全に自己の心の感受から出発しており、客観的で公正な角度から出発したものではありません。これは我々の心識の虚妄性、境界の虚妄性を説明しており、それらは常に絶えず変化する状態にあり、永遠不変のものではないのです。つまりそれは真実の法ではなく、頼りにならない法です。我々はこれらのものに完全に依存することはできず、さもなければこれらのものが滅び去る時、どうしてよいかわからなくなるのです。

——生如法師の開示

甘露はなぜ毒薬となったのか

定慧並修の重要性