衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年02月18日    日曜日     第2 回の開示 合計68回の開示

戒定慧の三無漏学

世尊が娑婆世界に住世なされた際、常に弟子たちに戒・定・慧の三学を修学するよう教えられ、繰り返し強調されました。「戒によって定が生じ、定によって慧が生ず」と。戒定慧の学びは心を無漏に至らしめます。戒を保つことで心が無漏となり、定を修めることで心が無漏となり、智慧が増長することで心が無漏となります。心が無漏となれば、心は解脱を得、慧は解脱を得、果位は地々に増上し、戒定慧の三無漏学が究竟円満した後、必ず仏と成るのです。

戒定慧の三学は、開悟以前にある程度修行が進み、相応に充足されれば、我見を断じたり明心証悟に至ります。さらに戒定慧の三学を増上させて修めれば、初地に入り心無漏に達します。さらに無漏の戒定慧を増上させて修めれば、地々に増上して八地に至り、さらに増上させて修めれば十地等覚に至り、戒定慧が円満具足した後、成仏するのです。

故に戒定慧の三学及び三無漏学は極めて重要であり、仏道成就の鍵となる要素です。菩薩の六波羅蜜にも戒律保持・禅定修習・般若智慧の三度が含まれ、戒律保持と禅定修習を基礎的修行法とし、般若智慧の具足を最終的成果とします。菩薩の六波羅蜜において定学の後に慧学が続きます。仏が「定によって慧が生ず」と説かれたように、真の大智慧は必ず禅定における深細な思惟観行から引き出されるもので、これは実証された智慧であり、単なる思弁的な乾慧ではありません。初果を証する時から成仏に至る全過程を通じ、各中間段階には常に禅定の支えがあり、あらゆる智慧は禅定の結果なのです。

——生如法師の開示
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