衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す
ある程度悟りを開いた修行者は、常に自らを省みることで、心の奥底にある自我が表れ出ようとする様を発見します。これは良いことで、未だ悟らぬ者には見えぬものです。自我が表れた時は、その自我を観察し、それがどこから来てどこへ去り、どのように生じ、どのように滅し、どう作用し、心の動きはどうで、何を求めているのかを見極めなさい。
常にこのように観察を続ければ、必ず重大な発見があります。このように修行する者は、意図的に自我を抑圧せず、表れた自我を捕らえて審判し、その根源を明らかにすれば、大いなる収穫を得るでしょう。
煩悩を断つ場合も同様で、煩悩を無理に抑え込まず、その生起する所を観て素早く捕らえ、よく審判し検証すれば、必ず改めることができます。
修行はこの娑婆世界においてこそ良い修行の場となります。至る所に賊を捕らえる機縁があり、賊を捕らえることができればそれを識別し、自らの宝蔵を再び失うことはないでしょう。
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